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清凉寺のお松明


清凉寺のお松明

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昨日は、清涼寺(せいりょうじ)のお松明(おたいまつ)に行ってきました(今年は雨交じりだったので、写真は二年前に撮ったものです)。清凉寺のお松明は、京都の三大火祭りに数えられます。清凉寺は、通称 嵯峨釈迦堂といいます。もとは平安時代の貴族、源融(みなもとのとおる)の山荘だったところです。源融は、嵯峨天皇の皇子で、源氏物語の主人公 光源氏のモデルのひとりと言われる方です。 古代、この一帯は荒巣(あらす)と呼ばれていました。今、有栖川(ありすがわ)の名に一帯が「あらす」と呼ばれた名残りがあります。清凉寺境内の嵯峨薬師寺には、小野篁が閻魔大王に仕えて冥土と行き来していた際に帰りの出口だったという井戸もあります。

高さ7メートルのお松明が三基、これでもかとばかりに境内に置かれ、勢いよく燃え上がります。火勢が増すと、そこから更に7メートル程の炎が吹き上がります。壮観です。 お松明という行事には、ペルシャ時代のゾロアスター教の祭祀に類似した部分があります。ゾロアスター教では、大地の神の怒気が地上の人間の悪業を焼きつくす前兆がこの聖火です。この大地の神の名がサンスクリット語及びパーリ語でヤマ。仏教の閻魔、地蔵菩薩です。神仏習合のもとで地蔵菩薩の垂迹とされる神は、愛宕神や天児屋根命、大穴持命となります。

お松明の日には、嵯峨大念仏狂言もあります。いくつもの演目がありますが、まず最初に上演されるのが「土蜘蛛」です。源頼光や藤原保昌らの酒呑童子討伐・土蜘蛛退治の説話がもとになっています。同様の土蜘蛛退治の演目は、久世の蔵王堂の六斎念仏でも上演されます。同じ話を題材とする能の「大江山」では、頼光との酒宴の席での童子の語りの中に、「比叡山を先祖代々の所領としていたが、伝教大師に追い出され大江山にやってきた」とある。伝教大師というのは最澄のことです。

ところで脱線しますが、藤原保昌の奥さんが和泉式部です。和泉式部は佐賀県杵島の福泉寺の生まれで嬉野市あたりで育ったお方です。

それから福岡県の有数の古族、筑後の蒲池さんが源融のご子孫です。源融の末の源満末が肥前国神埼郡の鳥羽院領神埼庄の荘官として下り、次子(あるいは孫)の源久直が筑後国三潴郡の地頭として三潴郡蒲池に住み蒲池久直と名乗ったのが初めだそうです。


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by furutsuki_oto | 2017-03-16 20:26 | 摂津・山背・亀岡 | Comments(0)
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