雲龍図(妙心寺)
妙心寺の雲龍図を見に行ってきました。知人の京都観光のご案内です。訪れるのは二度目ですが、この龍の姿には圧倒されます。撮影禁止なので、この写真はいただいたパンフから編集したものです。
龍は仏教を守護する八部衆でもあり「龍神」とも。法堂に描かれるのは、法堂は仏法を大衆に説く場所であり、龍が法の雨(仏法の教え)を降らすという意味なのだそうです。
この龍の姿は、都(みやこ)を取巻いて守護する姿であるとも伝わっているとか・・・。
(今回は、これが私には 嵐山-嵯峨野のドラゴンカーブ と重なってみえました。)
妙心寺には飛鳥時代につくられた梵鐘があり、「戊戌年四月十三日壬寅収糟屋評造舂米連廣國杜寿鍾」の銘あります。現存する日本最古の梵鐘である福岡県太宰府市(筑前国糟屋郡多々良)の観世音寺の梵鐘にそっくりで兄弟鐘と言われています。当時、糟屋郡多々良が金属加工の先進地だったのですね。また、平安京となる以前から筑前と山背に強い結びつきがあったことが判ります。